授賞式後のパーティーにて記念撮影。応援に駆けつけた小栗研究室の仲間達と共に。中央が藤田君。その左右は藤田君の御祖母様と御母堂様
藤田君は浜松在住の学生。受賞報告のため北脇・浜松市長(当時)を訪問 (左より小栗、藤田君、北脇市長)
平成18年1月14日(土)に東京で開催された「第22回土光杯全日本学生弁論大会」(主催:フジサンケイグループ行革キャンペーン実行委員会)で静岡理工科大学・情報システム学科・小栗研究室3年の藤田稔君が最優秀賞の「土光杯」を獲得し、全18名の本選出場学生の最高位に立ちました。静岡県の大学からの出場者として「初」の快挙を成し遂げました!
「土光杯全日本学生弁論大会」は、「財界の荒法師」「行革の顔」と言われ、また清貧生活を実践されて「メザシの土光さん」として有名を馳せた元経団連会長の土光敏夫氏が、「行革の実行には若い力が必要」と呼びかけたのを受けて創設されたもので、既に20年以上の歴史がある。大会は今回で22回目。フジサンケイグループ行革キャンペーン実行委員会が主催し、東京財団が協賛、日本航空が後援している他、フジサンケイグループ各社も協力している。
第22回の当該年度は共通テーマとして「日本にあるもの、ないもの」が設定され、応募締切は10月末。11月中に全国からの応募論文が選考(第一次審査)され、12月1日の『産経新聞』紙上で審査通過者(本選出場者)が発表された。藤田君の名前もそこに刻まれていた。
2006年1月14日(土)、東京大手町にある「東京サンケイビル・サンケイプラザ」4階の大ホールで行われた本選大会のステージに立つ者は例年通りの18名。出場者と弁論演題は次の通り。
1、伊倉崇浩・近畿大学医学部4年「国連無用論と日本の役割」
2、飯名由梨・慶應義塾大学文学部1年「『陰翳』の美を求めて」
3、松木啓次郎・国士舘大学体育学部3年「夢〜箱根駅伝の先にあるもの」
4、寺井由美栄・江戸川大学社会学部3年「日本文化の発見と誇り」
5、阿部竹浩・防衛大学校国際関係学科4年「良識ある自由主義〜私を超えた公」
6、谷口真理子・就実短期大学幼児教育保育学科1年「伝統芸能は私たちの暮らしの原風景」
7、物江潤・早稲田大学理工学部2年「日中の国民性の違いから見える日本人」
8、斉藤誠人・東北文化学園大学医療福祉学部2年「地域の力で子どもに未来を」
9、古田麻衣子・東京理科大学経営学部3年「今、私達がすべきこと」
10、川上貴弘・広島修道大学経済科学部3年「誇りを取り戻そう」
—休憩—
11、佐藤裕介・中央大学法学部3年「大いなる遺産」
12、藤田稔・静岡理工科大学理工学部3年「努力する心を全ての日本人に」
13、増田淑美・江戸川大学社会学部2年「安住する日本人」
14、森脇健介・同志社大学社会学部1回生「これからの教育の可能性」
15、池田陽子・東京大学法学部3年「物と地と人と」
16、田淵愛香・就実短期大学生活科学科1年「食育の大切さ」
17、重川悦史・防衛大学校地球海洋学科3年「戦略の価値」
18、登島隆之・大阪国際大学法政経学部3年「バークとルソー〜日本を救う哲学、壊す哲学」
過去の受賞者・入賞者(=土光杯OB)は多数に上り、現在、各界で活躍されている方も多数ある。例えば、第2回大会で優秀賞である「ニッポン放送杯」を受賞された玄葉光一郎さんは民主党の国会議員であるし、新聞記者として第一線で活躍している方もある。過去の受賞者は東大、早稲田、慶應などの学生が多数占めているが、そのような中にあって、藤田君は本学としては勿論のこと、静岡県の大学として初めて土光杯を受賞した。
(参考:過去の受賞者【一部抜粋】)
第21回 土光杯 鈴木貴久・江戸川大学
産経新聞社杯 八幡浩紀・東京大学
フジテレビ杯 稲澤宏行・神戸学院大学
ニッポン放送杯 高橋由季・就実短期大学
第20回 土光杯 福 和歌子・防衛大学校
産経新聞社杯 武木田雅大・東京大学
フジテレビ杯 岡嶋大城・中央大学
ニッポン放送杯 天白達也・東京大学
第19回 土光杯 渡部一実・中央大学
産経新聞社杯 図越 寛・関西学院大学
フジテレビ杯 岩田 温・早稲田大学
ニッポン放送杯 池田由理子・滋賀大学
第18回 土光杯 池田由香子・防衛大学校
産経新聞社杯 奥山あき子・東北文化学園大学
フジテレビ杯 高田育昌・早稲田大学
ニッポン放送杯 松本智恵・早稲田大学
第17回 土光杯 竹内優介・東京大学
産経新聞社杯 有賀まどか・東海大学
フジテレビ杯 中山律子・浦和短期大学
ニッポン放送杯 飯田淳司・亜細亜大学
第16回 土光杯 山澤義徳・慶應義塾大学
産経新聞社杯 井上直己・東京大学
フジテレビ杯 久保木善浩・淑徳大学
ニッポン放送杯 李 海燕・一橋大学
◆藤田君の弁論内容は、小学生の時に発病した難病により左半身に麻痺が残る身体になった後も、必死に努力を重ねたことで、普通と変わらない生活ができるようになった経験から、「努力」の大切さを訴えるもので、とりわけ健常者でありながら多少の「努力」されも嫌う現代の若者達に警鐘を鳴らすものでもあった。「努力なしでは何一つできないという特殊な環境」(弁論内容より)で育った藤田君の心の底から迸り出る言葉は、全て彼の実体験に基づくものばかりであり、観念論的な思考の遊びや机上の空論は一つもなかった。
◆藤田君の受賞にあたり審査委員長の日下公人さん(評論家、東京財団会長)は次のように述べています。「土光杯を獲得した藤田さんは、審査委員の質問に対して『努力したってできないことはあると思って、あきらめることも努力のうちだ』と答えました。こんなつらい努力はなく、私も深く打たれました。これは本当のことをおっしゃった。あの瞬間に一等になりました。」(『産経新聞』06年1月21日「審査委員長講評」)
また、審査委員のお一人である木村治美さん(共立女子大学名誉教授)も次のように述べています。「審査委員の一人が、『努力についてだれかにアドバイスするとしたら、なんと声をかけますか』と質問した。『努力してもできないことはある。そのときにはあきらめることも大切な努力だと言います』と藤田さんの答えがあった。/障害を負っているひとのことばゆえに、真実があった。会場全体に深い感動が伝わるのを背中に感じた。審査委員長の日下公人氏は、『あきらめるほど辛い努力はない、あの瞬間に一等になりました』と講評に書いておられるが、あながちオーバーではない。」(『産経新聞』06年2月15日正論欄「若者と地域に育つ堅実さと一途さ」)
祝福の声
藤田君、「土光杯」おめでとう! 【「祝福の声」御紹介(一部のみ。順不同)】日付は全て平成18年、肩書きも当時
●埼玉県・N氏(慶大名誉教授、平成国際大学名誉学長)より【1月19日】
小栗君 学生、優勝、おめでとう。私は小学生の頃から、ある場合に凄く感が働く時があります。君の学生の栄光の感がありました。出場できるという報告を受けた時から。学生は君に出会わなければ土光杯のことも知らなかったでしょうね。人生は出会いです。
●横浜市・K氏(横浜銀行支店長)より【1月21日】
土光杯の記事(1月21日)拝見しました。おめでとうございます。藤田さんもすごい自信になったことでしょう。私は学生時代に弁論など考えもしませんでしたので、大変尊敬します。今後のますますのご活躍、たのしみです。
●奈良県・Kさん(主婦)より
藤田稔君の土光杯最優秀賞受賞おめでとうございます。心より嬉しく思います。
●神奈川県・Kさん(主婦)より【1月18日】
小栗様 今、帰宅して知りました。藤田さんの受賞、おめでとうございます。指導者として、本当に嬉しいでしょうね。日頃の小栗先生のご努力が実を結び、その精神が後輩たちに受け継がれていらっしゃるのでしょう。これからもご活躍を期待申し上げます。
●長野県・T氏より【1月18日】
土光杯での藤田稔さんの優勝、おめでとうございます。ご家族、そして大学の関係者皆様がお喜びのことと思います。特にお母様、お祖母様の表情が印象に残りました。藤田さんの更なる飛躍と、小栗ゼミの発展をお祈りいたします。産経21日の朝刊を楽しみにしています。
●静岡理工科大学・情報システム学科2年生・O君より【1月16日】
静岡新聞の記事(1月12日)は当日に見ました。かなり大きめに取られていたのが印象に残っています。産経新聞1月21日朝刊、覚えておきます。
●東京都・N氏(宝酒造勤務)より【1月17日】
土光杯獲得、本当におめでとうございます。皆さんの笑顔が目にうかび、元気をもらいました。
●浜松市・B氏(株式会社N相談役)より【1月16日】
土光杯受賞、おめでとうございます。
●情報システム学科・T先生より【1月16日】
昨日、産経新聞一面に藤田君の名前があり、いっぺんに目が覚めました。おめでとうございます。快挙ですね。
●東京都・T氏(慶大教授)【1月16日】
最優秀賞受賞おめでとう。昨日の新聞を読みました。本人の力もありますが、そこに至るまでの小栗先生の指導と助言の賜物でしょう。慶應、早稲田は全敗ですね。何はともあれ、受賞本当によかったですね。
●学校法人静岡理工科大学理事長・N様(当時)より【1月16日】
本当におめでとうございます。非常にレベルの高い大会での最優秀賞の受賞は素晴らしいの一言に尽きます。日頃の藤田君の努力と生き方、それに先生のご指導に心から敬意を表します。
●機械工学科・K先生より【1月16日】
小栗先生 まことにおめでとうございます。新年早々の大ヒット。このような全国的な表彰は本学にとって初めてのことではないでしょうか。皆大喜びだったでしょう。新聞記事のコピーを直ぐ研究室の学生に紹介しました。今日5限の授業で1年生にも伝えます。
●機械工学科・K先生より【1月16日】
小栗先生 おめでとうございます。有名大学の学生に混じって、最優秀賞とはあっぱれ痛快です。学生さん(藤田君)も自信になったのではないでしょうか。なによりの朗報ありがとうございました。
●大学事務局職員K氏より【1月16日】
小栗先生、ゼミ生・藤田君の土光杯受賞おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
●大学事務局職員Oさんより【1月16日】
朝礼で第一報を聞きました。最優秀だったとか・・・藤田君のがんばりはもとより、先生の熱の入ったご指導の賜物でしょうね。がんばったかいがありましたね、本当にお疲れ様でした。
●豊橋市・S氏(世界的な自動車部品メーカーの元支店長)より【1月15日】
15日、東京から新幹線で豊橋へ向かう途中、何気なく『産経新聞』を開いていたら、静岡理工科大学が目に入り、小栗先生から聞いておりました弁論大会で学生の藤田さんが優勝されたニュースを読んで驚きました。体のハンデーを乗り越えて努力されたご本人はもとより、先生の献身的なご指導が目に浮かんで参ります。当日夜の祝い酒はさぞ美味しかった事でしょう。心からお喜びを申し上げます。
●埼玉県・K氏(学校職員)より【1月15日】
今朝の『産経新聞』一面で、小栗さんのゼミ生の藤田さんが土光杯受賞に輝いたことを知りました。おめでとうございます。グランプリですから凄いことですね。私も喜びました。「おめでとう」を早く伝えたくてメールしました。
●神戸市・Yさん(主婦)より【1月15日】
藤田稔さん、土光杯、最優秀賞受賞おめでとうございます。今朝の新聞、楽しみにしていましたところ、何と、一面に藤田さんのお名前が・・・。小栗先生はじめ研究室の応援のみなさんのお喜びの様子を想像いたしました。21日には更に詳しく載るのですね。『静岡新聞』でも大きく掲載されたことでしょうね。ご本人はもとより、大学、研究室、指導教官にとりましても大変名誉なことですね。改めまして、心よりお祝いを申しあげます。取り急ぎ、受賞のお祝いを。
●情報システム学科・N先生より【1月15日】
小栗先生 藤田君の土光杯受賞,おめでとうございます.全国ネットでも報道されていますね.http://www.sankei.co.jp/news/morning/15iti003.htm 先生のご尽力の賜物だと思います.機会がありましたら,ご指導から受賞までのお話も聞かせてください.
●袋井市・Sさん(主婦)より【1月15日】
最優秀賞おめでとうございます。産経1面で見ました。21日の特集が楽しみです。
●東京都・K氏より【1月15日】
1月15日『産経新聞』朝刊見ました。土光杯おめでとうございます。優勝ですね。良かったですね!
●埼玉県・S氏(大学助教授)より【1月15日】
小栗さん 土光杯の記事、今朝の朝刊で拝見しました。ゼミ学生の最優秀賞受賞おめでとうございます。
●富士宮市・H氏(沼津商業高校教諭)より【1月15日】
「土光杯」1位、素晴らしい。おめでとうございます。
●袋井市・Y氏(社会保険労務士・行政書士)より【1月15日】
弁論大会で小栗ゼミの学生が全国一位の大快挙! 誠におめでとうございます。とても嬉しいです。これをやり遂げた藤田君に頭が下がります。すばらしいです。
●神戸市・Tさん(学習塾経営・主婦)より【1月15日】
快挙、おめでとうございます! 今後の御活躍をお祈りします。
●東京都・Hさん(主婦)より【1月15日】
おめでとうございます。本当に良かったです。
●岐阜県・Tさん(主婦)より【1月15日】
すごいねぇ! みなびっくりしてる! うれしくて泣いてたよ。
●三島市・Tさん(主婦)より【1月15日】
今朝(1月15日)の『産経新聞』読みました。土光杯最優秀賞獲得、おめでとうございます! 努力の成果が実って素晴らしいことと思います。21日の新聞を楽しみにしています。
●東京都・S氏(某大学法学部長)より【1月15日】
今朝(1月15日)の『産経新聞』で、土光杯の結果を読みました。藤田君、お見事でした。本当におめでとうございます。心から敬意を表します。
●東京都・S氏(セキュリティー関連会社社長)より【1月16日】
小栗様 産経を見ました。全国第一位、おめでとうございます。土光賞の獲得を心からお祝い申し上げます。
【以下は大会結果前】——————————————————————————
●神戸市・Tさん(学習塾経営・主婦)より
『静岡新聞』12日の記事をありがとうございます。健常者でありながら恥ずかしい限りです。心を入れ替えたいと思います。生徒にも記事を紹介します。ありがとうございました。
●札幌市・H氏より
『静岡新聞』12日の記事、素敵なニュースを有難うございました。感動しました。藤田さんが土光杯弁論大会出場に選抜された、その努力は立派と思いましたが、記事を読みますと、一事が万事、運動や免許や学業などにも前向きの努力を続けていることにすごさを感じました。14日は堂々と発表されることと思います。日頃、視覚障害者とマラソンやクロカンスキーの伴走を通してお付き合いしている私にとり、大変刺激になりました。「努力する心が大切」・・・いいタイトルですね。